
杉山農園について
柑橘とびわの農家です
 静岡県静岡市清水区興津の『杉山農園』です。
 温州みかん(青島温州・早生みかん)・ポンカン(太田ポンカン)・清見オレンジ・ビワ(田中ビワ)の生産販売農家です。
 旧東海道の難所といわれた薩埵峠(さったとうげ)に近いめったに雪の降らない温暖な気候の中、駿河湾を臨む日当たりの良い山の斜面で潮風を受けながら育った果実です。
 ビワは6月前半、すっぱみかん(摘果みかん)は夏~秋、青島は12月〜2月、ポンカンは年明け、清見オレンジは3月の販売になります。
柑橘農家がジェラートつくっちゃいました
 また、2022年5月末より『果樹園のジェラート』(シャーベットとアイスクリーム)販売をスタートしました。
 主に当杉山農園で収穫した果実が原材料です。
 果実の旬は短い期間で終わってしまいますが、その旬の時期に、美味しさを閉じ込めて、自然の香り漂うジェラートに仕上げました。もちろん果汁100%です。
 特にシャーベットについては、Diolinoジェラート職人の巧みな技で、果汁の割合を、通常市販されているものの配合よりも圧倒的に増加して配合することができましたので、まるで生の果実を食べているかのような感覚で、果実そのものの風味をサッパリと味わうことができます。
 アイスクリームは、特別なミルクを使ったイタリアンジェラートの製法で、シャーベットに比べ果汁の割合を少なくし、乳固形分・乳脂肪分を8%に増量しましたので、濃厚でまろやかな口当たりが楽しめます。
 どうぞよろしくお願いします。



園主history
2020年4月に杉山農園はスタートしました。
 園主は、長年公立中学校の教員を務めたのち、退職後に妻の実家の農業を継いで就農しました。
静岡市清水区興津地区は、教師としての最初の赴任地であり、教え子との繋がりから生涯の伴侶に巡り合った土地でもあります。この地で農業を始めてから、新しい出会いがあったり、昔の教え子たちとまた繋がったりと、刺激的な生活が始まりました。
挑戦の日々

『片面交互結実栽培法』
現在チャレンジしているのは、柑橘類の新しい栽培方法である『片面交互結実栽培法』です。
この栽培法は、清水のJA・みかん農家・果樹研究センターなどのチームで研究開発した画期的な栽培法です。
『片面交互結実栽培法』を導入すると、隔年結果(表年と裏年の差)がなくなり安定した収穫量になる。農作業の効率化が図れる。特に農業のプロとしての目利きと技術が必要な選定や摘果が、未経験者でもできるようになるなどのメリットがあります。
地元ではこの栽培法を取り入れる農家がだいぶ増えてきましたが、これは全国に広めたいと思っています。


『果樹園のジェラート』
農業を始めてから驚いたことのひとつに、収穫したものの中には商品にできずに廃棄しなければならないものが意外に多く出てしまう現実があることでした。
 柑橘類の場合は生食用にできないものは、例えばジュースなどに加工することができますが、最近のSDGsやフードロス問題も考え、また、静岡では昔から「もったいない精神」があることも併せて、もっと有効利用できて、商品化できるものはないかと試行錯誤した結果、『果樹園のジェラート』が生まれました。
 将来の6次産業化も見据えて、『果樹園のジェラート』を大切に育てていきたいと考えています。


農業の危機を考える
農家も畑も減っているんです
第一次産業として大切な役割を担っている農林水産業は、その従事者の高齢化が進んでいます。私の地区でもみかんやびわ農家の数は毎年減っており、残念なことに放棄されて荒れ果ててしまう農地も増えてきました。また、若者が第一次産業には足を向けない傾向がますます強くなっていると感じています。
農業体験してみませんか?
新規就農者が減少していることを考え、少しでも農業に興味関心をもってくれる人が増えるようにと、当農園は観光農園では全くありませんが『農家のお手伝いをしませんか』というテーマで、一昨年からみかんの収穫時期に「みかん切りお手伝い体験」を、昨年からは「びわの摘果と袋掛けお手伝い体験」「びわの収穫お手伝い体験」を、今年は「みかんの剪定お手伝い体験」「みかんの摘果お手伝い体験」などもSNSを通して呼びかけてみました。
知人以外にも、思いのほか多くの方が体験に来てくれましたが、収穫の楽しさとともに、農業を毎日の仕事としてやっていくことの大変さについても感想を残していってくれました。
 農業を魅力ある職業にしていくために自分にできることは何なのか、模索中です。
農業が魅力ある職業になるために
2021年に義父の跡を継いで就農してからの毎日は、わからないこと、知らなかったことの連続で多くの失敗も重ねてきました。この数年で農業についていろいろなことを学ぶことができましたが、学べば学ぶほど、さらにまたわからないことも増えていきます。
そんな中で次第に第一次産業として大切な役割を担っている農林水産業であるはずの現代の農業が抱えている問題に目が向くようになり、いろいろ考えさせられるようになってきました。
たとえば農業従事者の高齢化、離農者の増加、新規就農者の減少、利益率の低さ、仕事の大変さ、フードロスなどなど。そして特に現代の若者にとっては農業という仕事が魅力ある職種には決してなっていないということを切実に感じるようになりました。
そこで、何か自分にできることはないかと模索した結果が、『農家のお手伝い体験』でした。
農作業の体験を通して、農業や農作物を身近なものに感じ、農業という仕事に興味関心をもってほしい。そこからもしかしたら農業を志す若者が生まれるかもしれないという思いで実施しています。
さらにこれからの農業や農家経営を自分なりに考えたとき、当農園でもアグリビジネスとしての第六次産業化を図っていくことが今後の課題であると考えています。


2024
みかんのある風景フォトコンテスト(静岡市)
優秀賞:杉山農園
作品名:みかん切りお手伝い体験
 


連絡先
何か新しいことに挑戦するときの
ワクワク感がたまらなく好きです!
だからいつも何かに挑戦する人生でいたい!
杉山農園
オーナー 杉山郁次 Sugiyama Yuuji
〒424-0203 静岡県静岡市清水区興津東町773
Tel/Fax:054-369-1957 or 090-9661-0674
mail:sugiyama-nouen@e-mail.jp














